lifestyle2分で読める

好きな思想

自分が好きな言葉・思想を、短い解釈と一緒にまとめる。

#思想#言葉#哲学#シンプル

好きな思想

定期的に読み返す用。 “正しい” というより、行動や判断の指針として好きなもの。

※メモ:引用は「直引用」と「自分の要約」を混ぜています。出典は分かる範囲で残す。


シンプルさは究極の洗練である

要旨

  • 本当に価値のあるものは無駄を省き、シンプルで本質的なものにたどり着く
    • 余計な装飾ではなく「何を残すか」が難しい
    • 迷ったら、まず削る(要素・手順・言い訳)

使いどころ

  • 設計・文章・意思決定で迷ったら、まず引き算する
  • 「追加」より「削除」で改善できないかを先に考える

引用/出典メモ

  • Simplicity is the ultimate sophistication.
    • レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉として紹介されるが、一次資料まで遡れるかは不確か(出典不詳として扱う)

柔よく剛を制す

要旨

  • 柔軟でしなやかなものが、堅く強いものに勝つ
    • 力で押し切るより、受け流して形を変える
    • 状況に合わせて“やり方”を変えられる強さ

使いどころ

  • ルールに縛られすぎず、目的に合わせて手段を変える
  • 正面衝突を避けて「負けない形」に変える

引用/出典メモ

  • 「柔よく剛を制す」はことわざとして流通(出典は『三略』とされることが多い)
  • 思想的には老子(道家)の“柔・水”の比喩と相性が良い

剛よく柔を断つ

要旨

  • 柔らかさ(あいまいさ・引き延ばし・情)で突破できない局面は、硬さ(決断・締める・線引き・実力行使)で断ち切れる

使いどころ

  • 期限や基準を曖昧にしてズルズル行きそうな時に「線を引く」
  • 情や空気で判断が鈍りそうな時に、ルール・契約・数字に戻す
  • “優しさ”と“甘さ”が混ざってきた時に、境界を作り直す

引用/出典メモ

  • 『三略』の原文にある定型句というより、**「柔能制剛」と対にして広まった後世の造語(セット運用)**と説明されることが多い

諸行無常

要旨

  • すべてのものは常に変化し、不変の状態には留まらない
    • 永遠に続くものはない(良いことも、悪いことも)
    • 変化を前提に、執着しすぎない

使いどころ

  • うまくいかない時:「この状態が永遠に続く」と思い込まない
  • うまくいっている時:驕らず、変化に備える

引用/出典メモ

  • 仏教(特に“三法印”の一つ:無常)
  • 日本では『平家物語』冒頭「…諸行無常の響きあり」でも定着している

知行合一(ちこうごういつ)

要旨

  • 真に知ることは必ず実行を伴う
  • 「知(知る)」と「行(行う)」は切り離せない
    • 行動に結びついていない理解は、まだ“知った”とは言い切れない
    • 「知ってから行う」ではなく、知と行は同時に立ち上がる

使いどころ

  • 学びが停滞している時:「実行に落ちているか?」でセルフチェックする
  • 目標設定:知識の獲得ではなく、行動の変化(習慣・手順・成果物)で定義する
  • 反省:言ってることとやってることがズレたら、まず行動側を直す

引用/出典メモ

  • 王陽明(明代、陽明学)の中心概念として有名
  • 代表的な言い回しとして「知は行の始なり、行は知の成るなり(知是行之始、行是知之成)」がよく引かれる
    • ※この句は王陽明の言行録として伝わる『伝習録』文脈で紹介されることが多い(要・後で一次確認)
  • 「真に知ることは必ず実行を伴う」は上の趣旨を自分向けに要約した表現

死んだ時に後悔するならやる

要旨

  • 人生の有限性(死)を基準にすると、本質的な望みが浮き彫りになる
  • 恐怖・世間体・プライドといった「ノイズ」を削ぎ落とす、究極の引き算
  • 「失敗するリスク」よりも「やらなかった後悔」を重く見積もる

使いどころ

  • コンフォートゾーン(安全圏)から抜け出す勇気が必要な時
  • 迷った時:80歳の自分ならどう思うかを想像する
  • 失敗を恐れて足が止まる時: 「死ぬ瞬間に、この失敗を覚えているか?」と問う

引用/出典メモ

  • メメント・モリ(死を想え):古代ローマからの哲学として知られる
  • スティーブ・ジョブズ: 「もし今日が人生最後の日だとしたら?」という問い(いわゆる鏡への問いかけ)
  • アドラー心理学: 過去や未来ではなく「いま、ここ」を重視する姿勢

船を造りたければ、海を慕わせろ

要旨

  • 手段(木材集めや分担)を命令するのではなく、目的(広大な海)の魅力を伝えることで、人は自ら動き出す
  • 「何をすべきか」の前に「なぜそれをするのか(どんな素晴らしい未来が待っているか)」を、相手の頭の中にビジュアルとして描き出すことの重要性

使いどころ

  • チームのモチベーションを上げたい時
  • プレゼンや提案で、相手にワクワクしてほしい時
  • プロジェクトの「ビジョン」を言語化する時

引用/出典メモ

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(『星の王子さま』の著者)の言葉として有名
  • 出典は遺稿集『城砦(Citadelle)』とされるが、現在の流布している形は後世の要約に近いという説もある

すべてのものは二度作られる(知的創造)

要旨

  • 物事は、まず「頭の中(知的創造)」で作られ、次に「現実(物的創造)」で作られる
  • 建物に設計図が必要なように、行動の前に「完成図」を鮮明にイメージできていれば、実現の精度と速度は劇的に上がる
  • 目的を「人の頭に思い描かせる」ことができれば、それはすでに半分完成したも同然である

使いどころ

  • 計画を立てる際、詳細なタスクに落とす前に「理想の状態」を絵にする
  • 難しい課題に取り組む時、成功した瞬間の感情や景色を想像して脳をセットする

引用/出典メモ

  • スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』の「第2の習慣:終わりを思い描くことから始める」の中心概念
  • 「第一の創造(知的創造)」と「第二の創造(物的創造)」として区別される

悩んでるならやらなくていい

要旨

  • 「Hell Yeah(最高!)」ではない「Yes」は、すべて「No」とみなす
  • 中途半端な選択を排除して、エネルギーを注ぐべき対象の余白を確保する
  • 「やりたい」ではなく「やるべきかも」という義務感は、ノイズとして捨てる
  • 悩む=心が震えていない、というサインとして受け取る(雑に引きずらない)

使いどころ

  • スケジュールが埋まり、自分の時間が削られている時
  • 頼まれごと/新しい提案に対して、直感的なワクワクが湧かない時

引用/出典メモ

  • デレク・シヴァーズ:著書『Hell Yeah or No』が発端として紹介されることが多い
  • 『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン): 大多数の「どうでもいいこと」から、少数の「重要なこと」を見分ける技術
  • 「シンプルさは究極の洗練である」を意思決定に適用した形(自分の解釈)

RK

1997年生まれ

ITエンジニア

インフラ・SRE